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視準

<労働よもやま話>(56)
スズメバチのアレルギー、労災いつまで?

Q.業務中にスズメバチに刺されてアレルギーを発症した場合、いつまで労災として扱われるか
A.業務遂行性および業務起因性がない場合、労災として認められる可能性は低い。また、蜂毒アレルギーの症状は個人差があるため、労災として認められる期間は、実務上は主治医の判断による部分が大きい
(『労政時報』3939号 2017・10・27)
 なにかブンブン音がすると思っていたらスズメバチがわが家の寝室に巣を作っていたことがありました。それも2回も。よくぞ刺されなかったものです。思い起こすといまさらながら震えます。しかも、刺されて蜂アレルギーを発すると次に刺されたときに命に関わる(アナフィラキシーショック)可能性もありますからなおさら恐ろしいことです。
 質問者の会社では従業員が仕事中にスズメバチに刺されてアレルギーを発症してしまい、その治療を続けているそうです。次に刺されて症状を起こしたときに労災として扱われるかとの問いに、回答者はそれが業務遂行中に起こったのでなれば労災と認められる可能性は低いとしています。また、アレルギーの治療がいつまで労災として扱われるかについては、蜂毒アレルギーの症状が人により、また経過などもさまざまなので個別にそれぞれの主治医の判断によるとしています。
 個人的には、1度目のスズメバチに刺される事態がなければアレルギーは起こらず、2度目の症状を発することはないので、これらは継続した事態としてとらえ、2度目が私事によるものでも労災として認められたらいいのではないかと思うのですがどうでしょうか?
 アナフィラキシーショックは本当に恐ろしい症状ですが、知らない人も多く、現場に居合わせても対応できないことも多いことでしょう。心肺蘇生だけでなく、職場でこれに応対する救急対応も学んでおいたほうがいいかもしれません。
エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)  千本 沢子


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