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いつもランラン

記憶にない No.243

 「記憶にない」「報告を聞いていない」とは証人喚問での石原元知事の言葉。自身に都合の悪い部分に質問が及ぶと、それまでの饒舌(じょうぜつ)さがなりを潜め、同じ言葉を繰り返すのみ。これでは真相解明などおぼつかない。
 振り返ってみると、かつてのロッキード事件でも、国会の予算委員会に呼ばれた小佐野賢治・国際興業社主が「記憶にございません」を連発し、流行語となった。ほかにもダグラス・グラマン事件では松野頼三・元防衛庁長官が、東京佐川急便事件では竹下登・元首相が同じように「覚えていない」発言で疑惑を否定している。
 それにしても「記憶にない」とはなんとも便利な言葉だ。問われている質問内容を否定しているわけではなく、記憶にないから答えようがないというのだ。だからたとえそれがウソであっても証明されることはないだろうし偽証罪にも問われることがないというわけだ。事件の矢面にたった人物にとってこれほど都合のよい言葉は他にない。
 しかし、だからこそ「記憶にない」といった途端、その人物の疑惑はさらに深まる。豊洲問題の石原さんはもちろん、森友学園問題で激高する安倍首相などなど。誰もあなたたちの言葉を信じてはいない。(ぴ)


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