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いつもランラン

お迎え、まーだ? No.346

 職場の近くに民間の保育所がある。ある日、仕事帰りにその前を通ったら、磨りガラスのドアに顔をへばりつけて外を見ている子どもの姿があった。きっとお迎えを待ち焦がれているのだろう。 子育てと仕事を両立するために保育所などの施設は必須だ。10年ほど前、入所希望の保育所に落ちた人が保育園落ちた日本死ねとSNSに投稿し、国会で取り上げられるほど話題になった。つまり、働き続けたい女性にとって保育所入所は死活問題なのだ。
 だがここで一つ考えたい。なぜ保育所に入れなかったら母親が仕事を辞めるのが当たり前なのか。父親が仕事を辞め子育てに専念するという選択肢がなぜないのか。
 もちろん収入の面でということもあるだろう。だがそこにあるのは、子育ても親の介護も家事も女性の仕事という確固たる意識ではないのか。
 しかし、近年、ジェンダー平等の浸透で、そんな意識も変わり始めている。そう男性も女性も同じ重さで子育てや家事を担おうとしている。ただ、そこには長時間労働という壁があり、実現が難しい人も。
 子どもたちが待ち焦がれなくてもいい時間にお迎えに行けるよう仕事が終わる。それが当たり前の社会に1日も早く。(ぴ)


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