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いつもランラン

太陽の塔 No.261

 あべのハルカス美術館で開かれている「太陽の塔」展を見に行った。展覧会の目玉は太陽の塔の初代・黄金の顔、そして精密に再現された太陽の塔の内部模型だ。
 1970年、当時小学5年生だった。地下鉄1本で行くことができることから何回万博に行ったかを同級生と競い合った。入場料は確か400円。これさえ払えば未来都市万博で1日中遊べるのだから、なんて安上がりなテーマパークだ。
 動く歩道にテレビ電話、360度のスクリーン映像など、いまでは当たり前の技術があふれる万博会場。子どもなりに技術革新が続く未来への期待が芽生え、万博のテーマ「人類の進歩と調和」がわかった気がした。
 だが、そこに?否?を持ち込んだのが岡本太郎だ。お祭り広場の大屋根を突き破る巨大な太陽の塔を造った。内部には生命の樹。生命の誕生の神秘や生物の進化に特化した展示は、技術進化に浮かれた人々を命の根源へと引き戻す力があった。
 万博当時に描いた未来技術はほぼ実現した。だが、岡本太郎が突きつけた?人とは何か?はどうか。大事なことを忘れたまま、どこかで道を間違えて今があるのではないか。太陽の塔の再現模型から岡本太郎の声が聞こえたような。(ぴ)


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