国立民族学博物館では、創設50周年記念特別展として「吟遊詩人の世界」を12月10日まで開いている。 王侯貴族の系譜の語り部、戦場で兵士を鼓舞する楽師、権力者を揶揄(やゆ)する批評家など、各地を広範囲に移動し、詩歌を歌い語る「吟遊詩人」は古くから存在し、さまざまな役割を担ってきた。 この特別展では、アジア、アフリカの吟遊詩人のパフォーマンスやそれらを成立させる物質文化を紹介し、彼らが育んできた地域の人々の息吹を伝える。