「写真って楽しい」・第44回広報宣伝セミナー

 好きな人を撮ることは写真撮影が一番うまくなる方法です。写真は、事実の瞬間を捉えたものですが、その事実を追求するだけのものでもない。カメラから見る四角の枠内で捉える時間、空間を意識して撮った写真に、おもしろさがあります。
 機関紙編集者クラブが5月29日、大阪市内で開いた今年の広報宣伝セミナーは「人物を魅力的に撮ろう」と題して、写真家の太田順一さんを招き写真の魅力や人物撮影の基本を学んだ。
 会場に集まった15団体・29人の参加者は、太田さんの講演や作品紹介から写真がもつ表現力を体感。そしてコンパクトデジタルカメラで、うまく撮るための基本的な設定や操作方法なども学んだ。
 講演のほか実技指導では、参加者同士でペアを組み晴天の屋外で写真を撮り合うプチ撮影会も。
 会場近くの八軒家浜や中之島公園がその舞台となり、見ず知らずだった参加者も撮って撮られて交流が深まり、互いの撮影に協力しながら枚数を重ねた。
 その後、参加者の力作一枚一枚を太田さんが講評、参加者も撮影意図を説明するなど、写真を撮る楽しさ、難しさをディスカッションした。
 今回のセミナーは、機関紙づくりに直接反映させるというよりも、編集者自身が写真に興味を持てるように、また、写真の魅力に迫りながら撮影技術のスキルアップも図ることができればと企画したもので、参加者からも好評を得た。