基本の技術を身につける
2017年入門セミナー LESSON1

 機関紙編集者クラブは10月21日、PLP会館で2017年入門セミナーLESSON1「しっかり学ぼう基本の技術―機関紙づくり初級編」を開き、各地から参加した受講者が、講義と実習で新聞づくりの基本を学んだ。  はじめに協力スタッフの池口忠史さんから主催者あいさつがあり、機関紙は団体の活動方針を伝え、考え方を共有させるための重要なツールだ。そのため紙面はわかりやすく、見やすくする必要があると語った。
 午前中の講師は船本陽子さん。記事を書くための基本のルールや具体的な事例を踏まえて「最も伝えたいことを先頭に置く」「5W1Hを書く」「一文は短くわかりやすく」といったポイントを講義した。また校閲作業や記事を書くなどの実習もあった。
 続いての講義は「見出しの付け方」。講師の長谷川吉典さんが「読み手は見出しで記事を読むかどうかを判断する」「見出しは記事内容の簡潔な要約である」といった見出しの基本と付け方を説明。受講者はあらかじめ用意された記事に見出しをつけるなど、実習に取り組んだ。
 午後からはレイアウトの仕方について。講師の辻義治さんは、新聞の組み方にはセオリーがあるが、写真やレイアウトを変えるだけで違う印象を与えることができるとし、そのテクニックや写真トリミング、また文字の流し方などを指導した。そして、レイアウトは決して難しくない、商業新聞のレイアウトや見出しなど、普段見ている新聞などを参考に、各自さまざまな工夫してほしいと締めくくった。
 今回のセミナーで学んだ技術を参加者の新聞づくりに生かしてほしい。編集者クラブでは、今後も新聞づくりのさまざまなニーズに応えられるセミナーを開いていく。

*写真のトリミングの実習に真剣に取り組む受講者たち