大阪くらしの今昔館の企画展、今回は「大阪の商人が支えた芸術文化―浅野家伝来資料よりー」で、1月18日まで開かれる。 江戸時代、大阪の商家では文人書画や四条派の作品が好まれ、名品を鑑賞し合う茶会が盛んに開かれていた。その茶会に参加していたのが船場の旦那衆や摂河泉の富裕層で、彼らの交流を通して一大文化圏が形成されていた。また彼らは絵師などのパトロンでもあり、大阪の文化を支える存在だった。 この企画展で取り上げた浅野家もそんな商家の一つだ。展示される掛け軸は江戸時代後期に京阪で活躍した絵師や書家の手によるもので、当時の浅野家当主が制作を依頼したものと考えられている。大阪の芸術文化を支えてきた大阪の商人の秘蔵コレクションを見る絶好の機会だ。
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