大阪歴史博物館では、11月3日まで特集展示「YABU MEIZAN」を開いている。この特集展示で取り上げるのは、近代大阪の美術工業会に重きをなした人物の一人、藪明山だ。 江戸の終わりから明治にかけて海外に輸出された鹿児島の薩摩焼は一大流行を起こした。そんな中、明治初期から半世紀にわたり、大阪北区で輸出向けの薩摩焼の上絵付けと販売を行っていたのが「YABU MEIZAN」だ。これは工房主の名前であり同時にブランド名でもあった。 この特集展示では明山が上絵付けを手がけた薩摩焼を公開しながら、これまでの研究成果をもとに「YABU MEIZAN」の実像に迫っている。
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