米国サンディエゴ美術館のヨーロッパ絵画コレクションの中から54点の作品が初来日、そこに東京の国立西洋美術館の6作品を加えて公開されている。それが京都市京セラ美術館で開かれている「どこ見る?どう見る?西洋絵画!―ルネサンスから印象派まで」だ。 展示は四つの章に分かれ、ルネサンスから印象派まで600年にわたる西洋絵画の流れを紹介。そして章ごとに説明パネルや鑑賞のヒント、作品個々にも解説を付けて、より深く鑑賞できる仕掛けとなっている。 また興味深い作品も数多い。その一つが17世紀初頭、スペインで花開いたボデゴンと呼ばれる独自の静物画ジャンルだ。始祖とされるフアン・サンチェス・コターンの《マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物》は、まるで現代のモダンアートだ。その静謐(せいひつ)な構図に見入ってしまう。 18世紀、フランスで描かれたマリー=ガブリエル・カペの《自画像》にも目を奪われる。絵画制作中のシーンを描いているのだが、その姿は華やかな巻き毛に優雅な青いドレスと当時の最先端ファッション。見る者の関心を引く演出だ。 初めて絵画鑑賞する人はもちろん、何度も展覧会に足を運んでいる人も、西洋絵画の面白さをあらためて知る展覧会となった。
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