特別展「CELADON―東アジアの青磁のきらめき」
気品あふれる青磁の魅力
 
        

 つややかで美しい青緑の色彩と気品あふれる姿に見とれてしまう。そんな青磁の美と魅力に出会える展覧会が開かれている。それが大阪市立東洋陶磁美術館の特別展「CELADON―東アジアの青磁のきらめき」だ。
 2世紀の中国で誕生したという青磁。その後、発展を遂げながら朝鮮半島や日本、そして世界へと広まっていった。特に東アジアの陶磁の歴史の上では重要な位置を占め、その美しさから人々を魅了、権威や富の象徴となった。また欧米では青磁を「Celadon(セラドン)」という名称で呼び、人々に親しまれている。
 特別展では、国宝《飛青磁花生》や重要文化財《青磁刻花牡丹唐草文瓶》など、東洋陶磁美術館(MOCO)コレクションの名品が勢ぞろいする。また中国、韓国、日本と各地で生み出された青磁の展示を通して、時代や生産地、窯の焼成環境によって微妙に変化する青磁の色合いや、それぞれが醸し出す表情を見ることができる。
 そして、ロビーでは国宝《油滴天目茶碗》と《青花虎鵲文壺》を特別展示。これも必見だ。世界に誇るMOCOコレクションを堪能する展覧会となった。

      
日時 11月24日(月・振休)まで
9時半〜17時(入館は16時半まで)
会場 大阪市立東洋陶磁美術館(京阪中之島線「なにわ橋」駅下車すぐ、大阪メトロ・京阪「淀屋橋」、「北浜」各駅から約400b、大阪市中央公会堂東側)
休館日 月曜日、ただし祝日の場合は翌火曜日(8月12日は開館)
入館料一般2000円、高・大学生800円、中学生以下・障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1人を含む)・大阪市内在住の65歳以上の方は無料(要証明書)
問い合わせTEL 06(6223)0055