「風神雷神図屏風(びょうぶ)」、「富獄(ふがく)三十六景」などの絵画だけでなく、彫刻・書跡・工芸品などさまざまなジャンルの逸品が並ぶ大阪・関西万博開催記念 特別展「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」が京都国立博物館で開かれています。 万博開催記念ということでテーマとなったのは「世界と出会う、日本の美術」。海の向こうからもたらされた異文化が、日本という「るつぼ」の中で溶け合って芸術作品が作り出されていくという軌跡を、弥生・古墳時代から明治期までの文化財を通して描き出しています。 展示されるのは国宝19件、重要文化財53件を含む200件の文化財で、今回新たに国宝に指定された「伎楽面 酔胡王」や重要文化財に指定された「旭彩(あさひさい)山桜文花瓶」も含まれています。また、ボストン美術館から里帰りした「吉備大臣入唐絵巻 巻第四」(平安時代)を見られる貴重な機会となっています。 なお、奈良国立博物館開館130年記念特別展「超国宝―祈りのかがやき―」、大阪・関西万博開催記念、大阪市立美術館リニューアル記念特別展「日本国宝展」が同じく6月15日まで開催されています。今年の初夏、関西の展覧会はお宝尽くしです。
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