大阪歴史博物館では、特集展示として「泉布観―大阪最古の洋風建築―」を4月14日まで開いている。 1871(明治4)年に造幣寮(現・造幣局)の応接所として建設されたのが泉布観だ。「貨幣の館」という意味を持つこの名称は、1872年に大阪を訪れた明治天皇によって命名されたもの。それ以来、国内外の要人を迎える大阪の迎賓館として利用されてきた。 桟瓦葺(さんかわらぶ)きの屋根と漆喰(しっくい)の壁、周囲にヴェランダを巡らせたこの建物は、大阪で現存最古、国内でも最初期の洋風建築だ。1956年には国の重要文化財にも指定された。 展覧会では、泉布観の建設経緯や建物の特徴をはじめ、明治時代以降の泉布観の歩みなどを各種資料を通して紹介する。
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