2025年2月に開館3周年を迎える大阪中之島美術館が、開館3周年記念特別展「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」を12月8日まで開いている。 本展が謳(うた)うトリオとは、パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館、3館の豪華競演と、それぞれのコレクションから共通点で選び出された作品がテーマを構成するトリオのことだ。そのテーマは「モデルたちのパワー」「空想の庭」「日常生活とアート」など34組。これらを七つの章に分け、テーマごとに三つの作品を見比べながら進むユニークな展示となっている。 テーマに沿って作品を選ぶこの企画。担当学芸員は1年以上の時間をかけて34組のトリオを作り上げた。そしてピカソやバスキア、佐伯祐三に藤田嗣治といった誰もが知るアーティストの作品が思いがけない組み合わせで登場し、鑑賞者は今までにない新たな視点で作品に向き合うこととなる。そこに生まれる発見と魅力が、この展覧会の醍醐味だ。 ブローネルの《ペレル通り2番地2の出会い》といった日本初公開作品や重要文化財に指定された萬鉄五郎の《裸体美人》(展示期間:11/22まで)などの展示もある。また絵画だけでなく彫刻や写真、映像作品なども。モダンアートの魅力が浮かび上がる特別展だ。
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