ピースおおさかでは、特別展「キュラソー・ビザ―ズワルテンダイク・オランダ領事と『命のビザ』の知られざる原点―」を8月24日から開く。 第二次世界大戦中、ユダヤ人をナチスの迫害から救うため、外交官の杉原千畝が発給した「命のビザ」は有名だ。だがこれは通過ビザであり、発給するには「目的地ビザ」が必要だった。その「目的地ビザ」を発給したのがオランダ領事のズワルテンダイクだ。 キュラソー・ビザと呼ばれるこのビザは、南米のオランダ領キュラソー島をみせかけの目的地としたもので、正式な入国査証ではなかった。だが、これがあることで「命のビザ」の発給が可能となり、数千人のユダヤ人が日本を経由して他国へ逃れることができた。 特別展では、キュラソー・ビザを生み出したズワルテンダイク・オランダ領事を中心に、ユダヤ難民の救済に尽力した人々の物語を紹介する。
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