大阪人権博物館が主催する展覧会「『人類館事件』を知っていますか? 博覧会と差別」が、9月4日から8日にかけて大阪国際交流センターで開かれる。 120年前、第5回内国勧業博覧会で「学術人類館」が設置され、生身の沖縄人、アイヌ民族、台湾先住民が差別展示された。当時、イギリスやイタリア、アメリカなどで開かれた博覧会でも、植民地化した国の人民を「人間動物園」として差別展示していた。このように博覧会は「列強が力を誇示する」イベントとしての歴史を持つ。 では「2025年大阪・関西万博」はどうか。「いのち輝く未来社会のデザイン」と銘打ちながら、世界の貧困問題や侵略戦争に触れていない。また膨らむ費用や夢洲での安全対策なども問題になっている。さらに「能登半島大震災」の復興支援や被災者支援を置き去りにしていることも忘れてはいけない。 これらを踏まえ、万博という巨大イベントの歴史的「差別性」を考える。また9月7日には記念講演も予定されている。
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