大阪歴史博物館では、常設展示の各所で「なにわの仮装文化」に関わる史料を展示している。 近年、ヨーロッパの祭、ハロウィンがこの日本でも広まり、10月31日の当日になると奇抜な仮装で街に出るという独自の文化が育っている。そんな非日常的な空間を作り上げる仮装は、かつての大坂でも幅広く行われていた。 各所の展示には、圧巻のコスプレを描いた《蝶々踊り図巻》や、祭での仮装行列の様を描いた《生玉宮末社正遷宮等練物番付(いくたまぐうまっしゃしょうせんぐうとうねりもんばんづけ)初編》などが登場し、「仮装」や「変装」の文化を紹介。かつての大坂の町のにぎわいや娯楽などを知る機会となる。
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