大阪市立自然史博物館では、テーマ展示「陸前高田市立博物館コレクションが遺す地域の自然と文化―自然史標本レスキューの現在地点―」を開いている。 東日本大震災で津波被害に遭った陸前高田市立博物館には、地域の歴史や文化を伝える収蔵品や、ナチュラリスト鳥羽源蔵や千葉蘭児などが収集した自然標本が収蔵されていた。 この展覧会では、その博物館で被災した昆虫標本とその修復品、鳥羽源蔵が収集した植物標本など、震災後、全国の博物館で安定化処理された標本を展示、自然史標本の価値と保存手法を紹介する。 自然災害が多発し文化財の被害が多くなっている。今後どのように自然史標本を保全し、守っていくかを考える機会となる。
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