再オープンをめざして休館中の大阪人権博物館(リバティおおさか)が、リバティセミナー2020を開いている。第2回となる11月のセミナーのテーマは「SDGsの原点・公害と人権を考える―大気汚染公害患者さんのお話と西淀川フィールドワーク」だ。 高度経済成長期、ばい煙と車の排ガスによる都市型複合大気汚染が起きた西淀川。その後、大気汚染公害指定地域となり住民の多くは公害病に苦しみ続けていた。そのため住民の健康被害への損害賠償と汚染物質の排出差し止めを求めて西淀川公害裁判が起こされた。全国でも最大規模となったこの裁判は1995年に和解が成立、公害で疲弊した地域の再生に向けてあおぞら財団が設立された。 セミナーでは、西淀川大気汚染公害についての講義などのあと、西淀川地域でフィールドワークを実施する。
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