大阪歴史博物館では特集展示として「発掘成果から考える 近世都市『おおさか』の食文化」を5月11日まで開いている。生活の基本となる「食文化」を考古資料から考えようという展示だ。 発掘資料の中で多くを占めているのは皿や碗といった食膳具や鍋などの調理具で、時期により産地や器種の違いが見られる。それは豊臣の時代、江戸時代を通じて国内外のさまざまな物が大坂で流通していた証でもある。 特集展示では大阪城内や蔵屋敷、城下町などで暮らしていた人びとが所有した陶磁器や土器類をはじめ、骨や貝殻といった食材の痕跡などを紹介。かつての大坂の「食」に思いを寄せることとなる。
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