川の水面に現れるさざ波を描いた福田平八郎の「漣(さざなみ)」をはじめ、近代の水都大阪を描いた絵画が大阪歴史博物館にそろう。それが特集展示『「漣」を生んだ風景―近代水都大阪を描く―』だ。 今年は新淀川が誕生して110年目。かつての淀川は水の恵みをもたらすのと同時に、水害を引き起こす危険な川でもあった。その危険を回避するための開削工事で誕生したのが新淀川で、水都大阪の繁栄に大きく寄与した。 この特集展示は、大阪の水辺の景観を絵画を通じて振り返るもの。水辺空間に思いをはせるきっかけとしたい。