竹中大工道具館では企画展として「水車大工―水力エネルギーをデザインする―」を3月30日から開く。 かつて日本の各地にあった水車。それは電気がなかった時代、庶民が唯一使える動力であり、穀物の精白やわら打ちなどに活用されていた。この水車を造る水車大工は、自然エネルギーを最高の効率で動力に変える環境工学のエンジニアであったともいえる。そして今、再生可能エネルギーとともに水車が注目されている。 企画展では、福岡県久留米市の水車大工、野瀬秀拓さんの技術を中心に、水の流れを動力に変える巧みに技を紹介する。