大阪歴史博物館では特別展として、「はにわ大行進―長原古墳群と長原遺跡―」を1月26日から開く。 大阪市平野区の南部に広がる長原遺跡は、1974年、地下鉄谷町線の工事過程で発見されたものだ。そして45年にわたる調査で旧石器時代から始まる大複合遺跡であること、古墳時代には200基を超す長原古墳群であったこと、そして多彩なモノ作りが行われた集落であったことなどが明らかになってきた。 3章に分けられた会場では、形象埴輪(はにわ)や円筒埴輪、近畿地方で出土した船形埴輪の展示をはじめ、古墳時代前期末から後期にかけて形成された長原古墳群の全貌、そして古墳に葬られた人びとが暮らした集落としての長原遺跡を紹介している。 百舌鳥・古市古墳群などと同時期に営まれた長原遺跡を通じて、古墳時代の大阪の姿を見ることができる展覧会だ。
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