国立民族学博物館では、企画展として「アーミッシュ・キルトを訪ねて―そこに暮らし、そして世界を生きる人びと―」を12月25日まで開いている。 アーミッシュとは、主に北米に暮らすキリスト教の一派でプレーン・ピープル(簡素な人びと)とも呼ばれている。彼らがパッチワークして作るベッドカバーは鮮やかな色合いとデザイン、細かなステッチで20世紀後半に注目を集めた。だが、厳格に教会コミュニティを守ろうとするオールドオーダー・アーミッシュは電気も引かず、学校教育の期間も制限している。 企画展では、世界から孤立しているようにも見える彼らの暮らしをキルトから読み解き、またキルトが結ぶ世界との交流をたどる。
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