尼崎市総合文化センターでは尼崎城築城400年記念として、尼崎市出身の城郭画家、荻原一青(おぎはらいっせい)にスポットを当てた「荻原一青が描く―百名城手ぬぐいのすべて展」を8月19日まで開く。 昭和のはじめ、明治期の廃城令で朽ちゆく尼崎城の姿に心を痛めた荻原は、独学で城の研究に取り組み、在りし日の尼崎城を描くことをめざした。全国の古城を訪ね、それらの復元画を描いた荻原は、やがて城の画家と称され高く評価されることとなった。 展覧会では、荻原の後年の代表作であり、完成まで8年もの歳月を要した「名城手拭百城」全103点の一挙公開を中心に、原画や城郭図、関連資料などが出展される。 荻原の卓越したデザイン力とその人生に迫る展覧会だ。
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