ピースおおさかでは、所蔵する戦争や平和の映像資料を多くの方に鑑賞してもらう機会としてウィークエンド・シネマを開いている。7月の上映作品は「ゆずり葉の頃」(2015年/日本/監督=中みね子)だ。 市子(八千草薫)が少女の頃に思いを寄せていた宮謙一郎(仲代達矢)。彼の個展の記事を目にした市子は、思い出の絵を求めて軽井沢へと旅立つ。一時帰国した息子の進(風間トオル)は一人暮らしの市子を訪ねるが、既に旅に出たあとだった。進は母が気がかりであとを追う。そして… 思い出の絵を探す旅から浮かび上がるのは、市子が過ごした戦後の貧しい暮らし、そして胸にしまっておいた思い。 故・岡本喜八監督の妻、中みね子(岡本みね子)さんのオリジナル脚本による初監督作品だ。
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