ピースおおさかでは、所蔵する戦争や平和の映像資料を多くの方に鑑賞してもらう機会としてウィークエンド・シネマを開いている。6月の上映作品は「ノー・マンズ・ランド」(2001年/仏・伊・ベルギー・英・スロヴェニア合作/監督=ダニス・タノヴィッチ/日本語吹き替え版)だ。 1993年6月、ボスニア紛争の最前線。ボスニア軍の兵士チキは誤ってセルビア陣地に入り込み負傷する。なんとかボスニアとセルビアの中間地帯?ノー・マンズ・ランド?にたどり着き身を隠す。そこにセルビア軍の兵士二人が地雷を仕掛けにやってきて…。 戦争に巻き込まれた兵士たち。実は彼らは一体なぜ闘っているのか分からないまま一発触発の状況の中にいる。戦争の愚かさを浮き彫りにした秀作だ。
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