大阪歴史博物館は、特集展示として「大阪を襲った淀川大洪水」を6月25日まで開いている。 大阪市を挟むように位置している淀川と大和川。この大河川が決壊すれば街はひとたまりもないと、大雨のたびに心配する人もいるだろう。それもそのはず、かつて大阪の街は淀川の決壊で、壊滅的な被害を受けたことがあったのだ。 それが1885(明治18)年の淀川大洪水。大川に架かる天満橋や淀屋橋など大半の橋が倒壊・流失し、7万2509戸もの家屋が浸水、流失も1749戸あり、30万4199人の被災者を出した。この災害がきっかけとなり、大がかりな治水工事が行われたという。 展覧会では、淀川大洪水の災害写真や被災状況を伝える瓦版などを中心に、1802(享和2)年の淀川洪水の資料も合わせて展示。大阪を襲った洪水を振り返る。
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