大阪人権博物館で開かれている第73回特別展。テーマは「絵図と被差別民―都市大坂のコスモロジー」だ。 江戸時代にはさまざまな絵図が作られた。時の権力の要請によるもの、共同体の運用のためのもの、観光などの目的で市販されたものなどなど。これら都市の景観を映し出す絵図には、古文書だけではわからない情報が盛り込まれており、歴史を知る上で欠かせない。その一方、被差別民の共同体や「非人」などの差別的な名称が刻まれるなど、江戸時代の身分制度も反映されている。 特別展では、被差別民の記載もそのままの絵図を展示公開し、大坂に生きた被差別民の姿に迫る。
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