国立民族学博物館では開館40周年を記念して、特別展「太陽の塔からみんぱくへ―70年万博収集資料」を開いている。 1970年、日本で初めての万国博覧会が「人類の進歩と調和」をテーマに大阪府吹田市で開かれた。この大阪万博のテーマ館・太陽の塔の内部に展示する民族資料を世界各地から収集したのが、日本の若き人類学徒で構成する「万博資料収集団」。そして限られた時間と予算の中、約2500点の資料が収集された。 この特別展は、収集された民族資料のうち約650点を展示し、高度経済成長を背景とした当時の民族文化や地域社会の様相、博覧会が果たす役割、そして「民族学博物館」へ受け継がれた精神を描き出す。
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