大阪くらしの今昔館では、企画展として浮田光治コレクション「手拭(てぬぐい)万華鏡−名もなき職人たちの手仕事?−」を6月24日から開く。 食器を拭く、頭を覆う、そして時には贈答品に活用してと庶民の日常生活に溶け込んできた手拭。その作製工程は下絵、型彫り、染めに分かれており、それぞれ名もなき職人たちが手間ひまかけて作っている。手拭収集家の浮田光治さん(1907〜2001年)は、そんな手拭の収集を京都の木綿問屋に奉公に出ていたころから始め、約5000点ものコレクションを作り上げた。 企画展では、浮田コレクションの中から、京都の舞妓(まいこ)手拭や浮世絵手拭、そして染色作家の作品など、厳選された200点が並ぶ。明治・大正・昭和、名もなき職人たちの手仕事の魅力を堪能したい。 |