ピースおおさかでは、所蔵する戦争や平和の映像資料を多くの方に鑑賞してもらう機会としてウィークエンド・シネマを開いている。4月の上映作品は「迎春花」(1942年・日本・監督=佐々木康・出演=李香蘭)。長らくフィルムが失われていたため「幻のキネマ」といわれていた不朽の名作だ。 奉天(瀋陽)にある日本の建設会社の支店に赴任してきた支店長の甥(おい)が、同僚の女性や支店長の娘と繰り広げる青春ドラマ。背景として映し出される当時の街並みがエキゾチックな雰囲気を出している。